昨年、Grokに[コンパニオンモード]というものが実装されました。(iosのみ)
現在では女性と動物キャラの2種を選べるようですが、
そのうちの金髪ツインテールの美少女[Ani]がSNSで大人気です。
Grokに金髪ツインテ美少女「Ani」登場! コンパニオンモードが提供開始 xAIは、AIアシスタント「Grok」において、3Dキャラクターと対話できる「コンパニオンモード」の提供を開始した。game.watch.impress.co.jp
美少女AIと自由にお喋りというのは、昔から男性の理想だったのではないでしょうか。
そして、このAniには好感度を上げると脱衣するシステムもあるとなって、
界隈は攻略に大賑わいです(数日経ってなくなった模様)。
昭和のおじさんが喜ぶことが令和でも行われている。
男であれば時代は関係のないようです。
今回私が感じた興味深い点は、
ゲーム業界でない分野からAniが誕生したこと
Xもゲーム分野に手を出していたとは思いますが、私が気になるのは
「キャラクターコンテンツビジネスの成功にAIというルートが登場した」と感じたことです。
間違いなく、今後の美少女キャラクタービジネスに一石を投じたなと。
率直にそう思います。
持論ですが、
今までのキャラクターコンテンツ、美少女キャラクターコンテンツで成功するにはキャラに愛着を持てるほどの「バックボーン」が必要でした。
要するに、人がキャラクターを好きになるには「このキャラが素晴らしい/推す存在である理由」が必要なのだと。
わかりやすい例で言うと、Re:ゼロから始める異世界生活(以下リゼロ)のレムがそれにあたると思います。
リゼロのレムはなぜあんなにかわいいの!?レムの魅力やプロフィールを徹底解剖! | アニメニュース | アニメフリークスアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)」の中で、屈指の人気を誇るのがメイドのレム(CV:水瀬いのり)です。レムのtimes.abema.tv
このキャラクターは、主人公スバルを最初こそは敵対視しているものの、
繰り返し出会う(このあたりの詳しい話は割愛)ことでスバルを慕い命をかけて守るようになる一途なメイドとして描かれています。
慕い方がとても男性ユーザーに刺さるように設計されており「レムが好きだ!」となる要素をしっかりと持っているキャラクターです。
作り手側からして、凄いキャラ造形をしているなと思います。
レムは「ストーリーは知らないけれどキャラは好き」という人が沢山いる状態をつくり上げている稀有な例です。
このレムでさえ、「ストーリーは知らない人」はいても、
「ストーリー」がなかったら、大人気にはなっていなかったと思います。
レムが大人気なのは、間違いなくストーリー上での切なさや献身さがあってそれを好きなユーザーが認知を押し上げたこと。その結果、リゼロが世に出ることになり、ストーリーを知らなくてもレムを知れるほどにグッズなどが出回った結果だと思っています(リゼロの場合はパチンコ、パチスロの影響も大きいと思います)。
上記の話で何が言いたいのかというと、
人がキャラクターを好きになるには
「現実にいると錯覚できるほどの情報量」
が必要なのだと思っています。
「頭の中で想像し続けることが必要」といえばよいでしょうか。
レムならこう喋るだろう、こう動くだろうということが容易に想像できる。妄想できる。つくり手からすると「キャラが起っている」と表現される現象のことです。
この状況をつくりあげるには「ストーリー」が必要です。
そのストーリーをつくるには、作家のスキルが必要なものになります。
上質なストーリーをユーザーに届ける必要があるのです。
※ちなみに、ストーリーがなくても大人気になった美少女キャラクターコンテンツに「初音ミク」があります。
これはリピート性を「ストーリー」ではなく「音楽」がつくりあげたものなのですが、取り上げると長くなるので割愛します。
話をGrokのAniに戻します。
AIの登場で薄々感じていたことですが、「AIは対話ができる」というのが今回のポイントだと思っています。
ただのAIだと内容の正確性に目がいきましたが、[Ani]というガワを被ったAIとなると、正確性は重要ではなく「対話できる」ということに比重が置かれることになります。
「美少女と会話できる」という疑似体験が、半永久的に継続できてしまうのが今後の美少女キャラクターコンテンツビジネスが活性化しそうな要因だと思うのです。
昔はこれを人力で用意する必要がありました。
あたかも人と会話できているように見せるために、人力でチャットを返信する、返答を1000パターン用意する、などです。
今までは、コストに見合わず敬遠された部分が、AIの台頭によってビジネスになろうとしています。
このAI部分は、ゲーム業界が必ずしも得意な分野ではありません。
ソーシャルゲームが出た時代に、コンシューマーゲーム会社が後から参入したように、これからAIの会社が続々とAIを使ったキャラクターコンテンツビジネスを展開していくと思います。
そして、それは玉石混交となり、「より満足度の高いコミュニケーション」「質の高いガワ」を持ったAIが人気を獲得し、拡大をしていくのだと思います。
コミュニケーションと書きましたが、AIと人間で決定的に違うのは
「AIは休みなく人に対応し続けられる」ということです。
コミュニケーションを日本語に置き換えると「意思疎通」。
AIとの対話を「意思疎通」できていると捉えるのは違和感がありますが、今後この分野は益々活発化していくのだと考えると、エンターテインメントという業界で生きている自分はこれからどうやって闘っていくのか、新たな岐路に立たされている気がします。


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