絵の仕事って大変なの?現場から見えるイラスト仕事の現実

技術を磨く

イラストの仕事ってどんなイメージを思い浮かべますか?

今日は、ゲーム会社におけるイラストの仕事を具体的にお話したいと思います。出版やアニメだとまた違ったやり方があるかと思いますが、一例として読んでいただければ幸いです。

また、イラストの仕事をするのにどんなスキルが必要なのかも合わせて解説していきたいと思います。

イラスト仕事は【クライアントワーク】

イラスト仕事はクライアントワークです。クライアントワークってなんなのか?というと

お仕事を依頼したい人がいて、それに応える仕事

です。

私が今やっている仕事で多いのは「○○という作品の○○というキャラクターを描いてほしい」「背景を描いてほしい」「短尺のアニメをつくってほしい」という要望です。

作品の認知度を上げたり売り上げを上げるために、イラストを活用する

という感じです。

なので、これには何が必要なのかというと

・作品知識 ディレクター/イラストレーター

絵の技術 イラストレーター

・クライアントとのやり取り ディレクター

・スケジュール管理 ディレクター

という感じで、職種ごとに必要なスキルが異なります。勿論、これを個人でやる方もいるので、その時にはこれを一人でやる感じになります。

クライアントワークは、他の呼び方だとB to B(会社同士の取引)などと呼ばれていたりします。

ちなみにB to C は会社と個人の取引です。

クライアントワークで大事なのは、「スケジュールを守ること」

どの仕事でも同じですね。イラスト仕事も納期を守ることが大事です。

そして、要望に沿ったクオリティを出すこと。これも大事です。

イラスト仕事が難しいなと思う要因は、「クライアントの要望レベルに差があり」「かつイラストレーターのレベルにも差がある」という点です。

詳しく説明していきます。

ディレクター側の難しさ

クライアントは、IP(平たく言うと作品の権利)を保有していて、それを活用してグッズ展開したり、広告で認知度を高めたり、ゲームをつくったり、アニメや漫画をつくったり、とビジュアルを通して色々と展開していきたいという方向性が多いです。

私がいる会社は、それに「イラスト」という分野で応える仕事なのですが、IPにも「完成させる難易度」と「要求値の違い」というのが存在します。

「○○みたいに描いてほしい(○○には最近の有名な作品の絵柄やテイスト)」といった要望や、「月に○○点納品してほしい」といった要望がくることがあります。

B to Bのクライアントワークの難しさは、技術要件の高さと物量

これが大きいと思います。端的に言うと、難しいと描ける人が少ないし、単価が高くなったり時間がかかったりする。物量が多いと沢山の人がいないとさばけない。

そんな感じです。

これを会社である立場の人間は「どうにかする」のがお仕事なのですが、これを面白いと思える人が仕事をやっていけるんじゃないかなと思います。


【この仕事に向いてる人】

ディレクター

⇒クライアントの様々な要望に、柔軟に応える頭がある 考えを巡らせて実行するのが好き、得意

⇒クオリティを出せる人を沢山集めてスケジュール管理することが好き、得意


実際、最初からこれが好きだったり、得意という人はほぼいません。仕事をこなしていく中で「あれ、これって自分まわりより得意かも、好きかも」という感覚になって、初めて武器になることを自覚できるものかも。

そういう意味では、この業界では「なんとかする力」がある人はどこにいっても重宝されると思います。

イラストレーター側の難しさ

イラストレーターはとにかく「依頼内容を予算以内にこなせるか」が重要課題になります。

企業所属のイラストレーターなら「時間」だし、フリーランスなら「お金」です。

どちらも時間によってイラストを生み出すので、クライアントワークはクオリティを出すだけではダメで、生産性も必要になる職種です。フリーランスなら企業は生産性を見ないですが、所属のイラストレーターであれば生産性=評価になることも多いでしょう。

そのため、イラストレーターは「スピードと精度」が求められます。

いろんな要望に対応できるイラストの基礎力がないと、この業界を生き抜くのは大変だと間近で見ていて思います。

もし、この業界に興味があるイラストレーターがいれば「商品になっているものを、クライアントの気持ちを想像してつくってみる」というのがオススメです。

例えば、秋葉原だとよくアトレにIPのイラストが広告として貼りだされています。

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例えば、これを自分の描きたい作品で「広告用のイラスト依頼がきた」と想定して描いてみる、というのはひとつの方法だと思います。(ちなみに、上記IPには私は関係していません)

IP×広告

というのは、よく使われている手法なので、「どんな形でキャラクターが売り出されているか」を見てサンプルをつくってみると良いでしょう。

その基準が達していれば、企業が声をかけてくれるはずです。勿論自分から売り込むことも可能でしょう。

イラストの仕事で食べていくために

いかがだったでしょうか。

イラストを描く仕事の一例、というのを紹介しました。

AIが発展する世の中でも、企業のIPにおいてはAIを取り入れずに人がつくりだすという文化はまだまだ残りそうな気がしています。

最近ではSNSで動画も広がってきましたし、IP×認知度アップ ということを叶えるための「イラスト」という分野で技術を獲得できれば、たとえフォロワーがいなくたって稼げるようになると思います。

クライアントワークは「ほしい人」がいることが前提のお仕事です。そのお仕事にどうやって応えていくのか、技術と知識をそれぞれ磨いていくのが、これからの時代で必要なことになるでしょう。

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